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白梅メソッド研究所

型があるから型破り

「型があるから型破り、型がなければ形なし」

これは、歌舞伎役者十八代目中村勘三郎さんの金言で有名な言葉です。私は以前、伸びる会幼稚園の千葉園長先生の講演を聞いた際、教えていただきました。十八代目中村勘三郎さんは、王道の歌舞伎だけではなく、現代劇の劇作家と組んだ新解釈版の歌舞伎を上演するなども多様なスタイルに挑戦されていた歌舞伎役者さんでした。ある時、記者の方から「勘三郎さんの演技は型破りですね。」と言われたことに対し、「型があるから型破り、型がなければ形無しなんだ。」と答えたそうです。その意味は、基礎が備わって初めて型破りな表現ができる。何事も基礎がなければ、形無しの表現ということです。

「型」とは、一朝一夕に作られるものではないと思います。「型」=「基礎・基本」が作られていく過程においては、多数の試行錯誤があり、検証することで無駄や悪影響をそぎ落として、「基本=型」が出来上がり、世に伝承されるのだと思います。その上で、そこに自分なりのスタイルを取り入れるのが「型破り」だと思います。これは、歌舞伎のみならず、水泳やスキ-などのスポーツ、はたまた子育てや幼児教育、人生についても同じことがいえると思います。

以前、平成21年にスキュ-バダイビングのライセンスC(Cカ-ド)を取得するために通ったダイビング・スク-ルでも基本中の基本という事柄を再三教わったことを思い出します。特に、海で行う実地講習や試験では、実際に場面ごとを想定しての基本トレ-ニングを行いました。例えば、「マスククリア」。ダイビング中にマスクがずれて、水が入ってきたときに視界と呼吸の安全性を確保するためにマスクから水を出す方法とか。水中で水深を下げていくと水圧が耳の鼓膜を圧迫する。これを解消するための「耳抜き」など。こういった基本を再三教わりました。それは、基本をないがしろにするとひどい場合は、命にも関わるということだからですが、スキュ-バダイビングだけでなく、世の中の様々な物事は、基本を学ぶ必要があると思います。

人生における「基本」は何かという問いに対して、私は「幼児教育」と答えます。その中には、子育てのセオリ-や生活習慣、心の育みに知識や人間関係のスキル等もあるからです。中村勘三郎さんがおっしゃっていたように基本がしっかりできていて初めて新しいことに挑戦できる。基本のない人が勝手にやるのは、形なし、根なし。それを個性とは呼びません。この意見に同感です。人も人生も幼児教育という土台・基礎があってこそなのです。大切な大切な幼児期の教育・・・あらためて実感する今日この頃です。

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writer 高 橋  潤

 

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